AIコーディングのメリット・デメリットとは？注意点も徹底解説！

AIコーディングとは

そもそもコーディングとは、マークアップ言語・プログラミング言語などを使って、Webページの「ソースコード」を記述していくことです。このソースコードの生成をAIに任せることが、AIコーディングと呼ばれています。

これまではWebデザインを基にコーダーが記述するケースが主流でしたが、最近はAIに任せるシーンも増えてきています。ChatGPTやGeminiなど汎用的な生成AIもコーディングに対応していますが、コーディングに特化した生成AIサービスも少なからず存在し、今後ますますAI利用は進んでいくでしょう。

AIコーディングのメリット

コーディングに生成AIを活用するメリットとしては、次の4点が挙げられます。

• 作業スピードが速い
• プロトタイプ作成に強い
• 対応できる言語・フレームワークが幅広い
• ヒューマンエラーの防止になる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

作業スピードが速い

生成AIの処理能力は非常に高く、コードを生成するスピードはコーダーと比べて圧倒的に早いといえます。このため単純なコード生成をAIに任せる事例が増えてきているのです。

プロトタイプ作成に強い

生成AIは作業スピードが速く、なおかつ低コストであるため、プロトタイプ作成に強いことも特徴です。
たとえばデザイン案を伝えれば、簡単なプロトタイプをすぐに作成してもらえます。生成されるのはあくまでも完成度80％程度の「動くたたき台」に留まりますが、UI/UXを検証したい場合にはおすすめです。

対応できる言語・フレームワークが幅広い

コーダーはいくつかの言語・フレームワークに特化しているケースが多い一方、生成AIは対応範囲が広いことも特徴です。
たとえばHTML/CSS/JavaScriptなどのフロントエンド言語はもちろん、PHPやPythonなどのバックエンド言語のコードまで生成できるため、どのような要件であっても柔軟に対応しやすいでしょう。

ヒューマンエラーの防止になる

人間がコーディングする以上、どうしてもヒューマンエラーが発生することがあります。
たとえばコードのスペルミス、タグの閉じ忘れ、典型的なバグなどを減らしたい場合は、生成AIを活用するといいでしょう。（ただし生成AIも万能ではないため、AIに任せきりにするよりは、人間のコーダーがダブルチェックしたほうが品質は担保しやすいです）

AIコーディングのデメリットや注意点

生成AIは非常に便利なツールですが、コーディングに活用する場合、次のようなデメリットや注意点があることには留意すべきです。

• 非効率なコードになっていることがある
• セキュリティホールが存在することがある
• デザイン意図を汲み取ってくれないことがある
• 保守性・拡張性が考慮されていない
• 最終的には人力でチェックする必要がある

それぞれ詳しく解説します。

非効率なコードになっていることがある

AIは「とりあえず動くコード」を素早く生成することは得意としていますが、プロンプトを重ねて部分追加・修正を繰り返した場合、最終的なコードが非効率なものになってしまうケースがあります。

とくに複数回のプロンプトで生成されたコードをまとめる場合は、冗長になっていないかよく確認するのがおすすめです。

セキュリティホールが存在することがある

AIが生成したコードは、たとえ見た目が整っていても、セキュリティ対策の観点から見ると改善すべき状態なことがあります。
このようなセキュリティホール（脆弱性）が存在するかどうかは、ある程度の知識がないと見抜けません。そのため、自力でコーディングできない方が生成AIを過信するのは危険なのです。

デザイン意図を汲み取ってくれないことがある

AIはWebデザイン案を「それっぽく」反映してくれるため、プロトタイプ作成には役立ちます。しかし現状のAIの性能では、デザインに込められた意図までは汲み取ってくれない可能性が高いです。

結果として見た目はデザイン通りだが期待した動作をしないケースや、UI/UX上の問題が生じるケースもあるため、やはり細部はコーダーが調整する必要があります。

保守性・拡張性が考慮されていない

コードは一度生成して終わりではなく、将来的に修正したり拡張したりするケースも多いです。そのためコーダーが生成する場合は、このような将来を見越してコード内にコメント（メモ）を追加したり、あまり冗長な構造にならないようにしたりしています。

一方、AIが生成したコードは保守性・拡張性が考慮されておらず、あとで人が見たときにわかりにくいことも珍しくありません。AIを活用すればページ制作は短期間で終えられるかもしれませんが、修正・拡張に時間がかかってしまう可能性があることは覚えておくべきでしょう。

最終的には人力でチェックする必要がある

ここまで紹介してきたとおり、AIコーディングだけで100%の完成度を目指すことは現実的ではありません。そのため品質を担保したい場合は、最終的な確認・修正をプロのコーダーに任せる必要があります。

プロのコーダーにチェックしてもらったところ、AIが出力したコードでは実務に耐えられず、大幅な修正が発生することもあるでしょう。このような二度手間が生じる可能性を考慮すると、AIを活用したからといって必ずしもコスト削減になるとは限らないのです。

AIコーディングを活用できるシーン

ここまで紹介したとおり、コーディングの補助ツールとしてAIを活用することは有効ですが、完全に依存することはハイリスクといわざるをえません。

現状のAI技術をふまえると、AIコーディングを活用できるのは次のようなシーンに留まるでしょう。

• たたき台のWebページ制作
• 単純な静的コンテンツのマークアップ
• CSS・レスポンシブデザインの雛形作成
• デバッグ作業
• コード整形・リファクタリング
• HTMLメールのテンプレート作成

それぞれ具体的な活用方法を紹介します。

たたき台のWebページ制作

デザイン案をより良くするためや、UI/UXをより具体的に考えるために、たたき台のWebページを作りたいケースもあるでしょう。このような場合は、コストをかけずにプロトタイプのWebページを素早く制作できるAIコーディングを活用するべきです。

ただし本番環境のWebページを制作するときは、プロのコーダーに相談しましょう。

単純な静的コンテンツのマークアップ

会社概要ページやアクセス情報ページなど、レイアウトが非常に単純な静的コンテンツのマークアップなら、AIに制作を任せても大きな支障はありません。

ただし住所や電話番号、地図情報は人が最終確認することをおすすめします。

CSS・レスポンシブデザインの雛形作成

CSSやレスポンシブデザインをゼロからコーディングするのは大変であるため、雛形の作成をAIに任せてみてもいいでしょう。

ただしAIが生成したコードをそのまま使うとレイアウト崩れが生じる可能性もあるため、必ず人の目でチェックしてください。

デバッグ作業

コーダーがマークアップしたソースコードに、バグが含まれている可能性もあります。このデバッグ作業をAIに任せるのもおすすめです。

デバッグは別のコーダーが担当することもありますが、やはり人の目だけでチェックすると時間がかかります。そこでコーダーのダブルチェックとあわせて、AIにもデバッグさせれば、よりスピーディーかつ確実にエラー処理ができるでしょう。

コード整形・リファクタリング

AIは同じ作業を繰り返すことに優れています。そのため決められた命名規則などに基づき、コーダーがマークアップしたソースコードを整形する作業（リファクタリング）を任せてもいいでしょう。

これも人間が対応すると時間がかかりますが、AIなら短時間で対応してくれます。

HTMLメールのテンプレート作成

メールマーケティングで用いられるHTMLメールには、共通のレイアウト仕様や形式が存在しません。（メーラーが多種多様なため）そのため基本的には1カラム（多くても2カラム）のレイアウトでテンプレートを作成し、カラム内でコンテンツを制作していきます。

このように、HTMLメールはWebページと比べると構造がシンプルなため、ソースコードの原案はAIで生成してもいいでしょう。

実際に配信するメール内容はプロのコーダーに制作・チェックしてもらう必要がありますが、原案をAIで生成すれば、作業工数を短縮できるかもしれません。

関連記事：HTMLメールのコーディング代行は必要？外注するメリットとおすすめの依頼先

AIではなくプロのコーダーに依頼すべきシーン

さて、生成AIの実情をふまえると、次のようなコンテンツを制作する場合は、AIではなくプロのコーダーに依頼すべきでしょう。

• セキュリティに配慮すべきWebコンテンツ
• システム連携を含むWebコンテンツ
• 複雑なデザイン再現が必要なWebコンテンツ
• ユーザビリティに特別な配慮が必要なWebコンテンツ
• SEOを重視したWebコンテンツ
• 納期・成果物に対する責任が重いWebコンテンツ
• 中規模以上のWebコンテンツ制作

それぞれプロのコーダーに依頼すべき理由を解説します。

セキュリティに配慮すべきWebコンテンツ

AIが生成したソースコードにはセキュリティホールが存在する可能性がある以上、ECサイトや会員制サービスなど、個人情報・決済情報を扱うWebコンテンツを制作する際はプロのコーダーに頼るべきでしょう。

とくにログインページや注文ページは、必ずプロのコーダーに目を通してもらうべきです。

システム連携を含むWebコンテンツ

予約システムや決済システムとの連携、または外部APIとの連動が必要なWebコンテンツを制作する場合、業務ロジック全体を理解してコーディングしなければなりません。

しかし業務ロジックをプロンプトで正確かつ漏れなくAIに理解させることは難しいため、プロのコーダーに依頼することをおすすめします。

複雑なデザイン再現が必要なWebコンテンツ

デザイン意図の汲み取りが必要なコンテンツや、凝ったアニメーションなどを実装するコンテンツを、AIだけで生成することは現実的ではありません。

AIは単純作業や繰り返し作業は得意ですが、デザインを得意としているわけではないため、とくにオシャレさを重視するWebコンテンツはプロのコーダーに依頼しましょう。

ユーザビリティに特別な配慮が必要なWebコンテンツ

高齢者や障害者のアクセスが予想されるサイトや、多言語対応サイトなど、ユーザビリティに特別な配慮が必要なWebコンテンツの作成も、AIではなくプロのコーダーに依頼すべきです。

たとえば高齢者向けのコンテンツなら、文字を大きくしたり、単純なUIにしたり、配慮すべきことが多々あります。しかしAIは、ここまでユーザーのことを考えてコーディングすることはできません。

SEOを重視したWebコンテンツ

SEOを重視したWebコンテンツも、AIではなくプロのコーダーに任せるべきでしょう。AIにSEO対策について相談することも可能ですが、まだまだ発展途上で品質が高いとはいえないためです。

関連記事：SEO対策に効果的なHTMLコーディングとは？対策方法やポイントを徹底解説

納期・成果物に対する責任が重いWebコンテンツ

ここまで紹介してきたとおり、AIは得意としている作業もあれば、苦手としている作業もあります。そのため納期・成果物に対する責任が重いWebコンテンツのコーディングを、AIに任せきりにするのはハイリスクです。

また、AIの学習に利用されてはならない機密情報などを扱うコーディングの場合も、適切なコーディング代行会社と契約すべきでしょう。AIモデルによっては「学習に使わない」と表記されていることもありますが、真偽を確かめられないためです。

中規模以上のWebコンテンツ制作

複数人が関わるような中規模以上のWebコンテンツを制作する場合も、AIよりはプロのコーダーに依頼したほうがいいでしょう。

同じ指示（プロンプト）を用いても、AIから出力されるソースコードはその時々で微妙に異なるため、複数人がバラバラにAIを使うと冗長で保守しづらいコンテンツになってしまうためです。

一方、プロのコーダーなら統一ルールに従ってコードを書いてくれるため、中規模以上のサイトでも保守性・拡張性を損ねることはありません。

AIに頼れない業務はコーディングアーミーにお任せ！

出典：コーディングアーミー

AIでは対応できないコーディング業務にお悩みの方は、ぜひ次のような特徴を兼ね備えた「コーディングアーミー」へご相談ください。

• 案件規模に応じて最適なコーダーをアサイン
• 万全の品質管理体制
• 通常プラン内でレスポンシブデザインに対応
• 多様なジャンルにワンストップ対応
• コーディングの付随業務も依頼可能
• 明確かつリーズナブルな料金体系

コーディングアーミーの特徴について、詳しく紹介します。

案件規模に応じて最適なコーダーをアサイン

コーディングアーミーに在籍する200名を超えるコーダーは、実力に応じて次のようにランク付けされています。

ランク	対応範囲
スチューデントクラス	標準仕様コーディング
アシスタントクラス	標準仕様コーディング
レギュラークラス	標準仕様コーディング CMS構築 アニメーション実装
プロクラス	標準仕様コーディング CMS構築 アニメーション実装 サーバー移転
マイスタークラス	標準仕様コーディング CMS構築 アニメーション実装 サーバー移転 ディレクション対応

アサインされたコーダーの実力不足に悩むリスクもなければ、オーバースペックな高額人材がアサインされる心配もありません。コーディング案件の規模に応じて、最適な実力のコーダーを必要人数だけアサインするため、費用対効果が非常に高いことが特徴です。

万全の品質管理体制

コーディングアーミーは品質管理体制にも注力しています。担当コーダーが対応したソースコードは、必ず最上位ランクのコーダーがチェックしてから納品するため、コーダーのランクが低いからといって品質が劣るわけではありません。

AIに任せきりにするのはもちろん、標準レベルのコーダーに依頼するのも不安という方こそ、ぜひコーディングアーミーにご相談ください。

通常プラン内でレスポンシブデザインに対応

スマートフォンユーザーが主流の現在、Webサイトのレスポンシブデザイン対応は欠かせません。

しかしレスポンシブデザインは別料金としているコーディング代行会社も多く、追加費用をネックに感じている方もいるのではないでしょうか。また、AIを活用しても、必ずしもレスポンシブデザインに適切に対応したコードを生成できるとは限りません。

一方、コーディングアーミーはLPコーディング・トップページコーディング・下層ページコーディングなど、全プラン通常料金内でレスポンシブデザインに対応しています。

適正価格でモバイルフレンドリーなWebコンテンツを制作したい方も、ぜひコーディングアーミーにお問い合わせください。

関連記事：レスポンシブ対応サイトのコーディングは代行会社がおすすめ！費用相場も解説

多様なジャンルにワンストップ対応

コーディングアーミーは単純なWebページのみならず、さまざまなジャンルのコーディングに対応しています。

• Adobe XDやFigmaなどのデザインカンプからのコーディング
• WordPressの構築を含むコーディング
• MovableTypeコーディング代⾏
• HTMLメールコーディング
• SEOコーディング・Webアクセシビリティ対応を含むコーディング

これらにワンストップで対応いたしますので、安心してご相談ください。

コーディングの付随業務も依頼可能

コーディングアーミーは単純なコーディング業務以外に、SSL対応などの付随業務にも対応しています。サーバー関係の知識に不安があり、AIに質問しても専門用語が多すぎて理解できないという場合は、ぜひコーディング業務とあわせてご相談ください。

明確かつリーズナブルな料金体系

コーディングアーミーは通常料金にソリッドレスポンシブ対応・ディレクション費が含まれていますが、それでも業界最安値クラスの明確かつリーズナブルな料金体系でコーディングに対応していることが強みです。

プラン	費用	備考
LPコーディング	50,000円／ページ	縦の長さ8,000px想定 超過する場合は20,000円／4,000px
TOPページコーディング	40,000円／5,000px	5,000px超は別途見積
下層ページコーディング	1～10ページ：13,000円／5,000px 11～20ページ：10,000円／5,000px 21～30ページ：7,000円／5,000px	5,000px超は別途見積 流し込みコーディング（類似レイアウトの複製）は5,000円

コーディング代行の費用一覧はこちら

まとめ

AIコーディングはプロンプト（たたき台）や雛形の作成には便利ですが、今の技術レベルを鑑みると、完全に頼ることは現実的ではありません。

AIを使うとしても、最終的には必ず人の目でチェックする必要があるため、もし社内にコーダーがいない場合は最初から代行会社に依頼するのがおすすめです。

コーディングアーミーには200名超のコーダーが在籍しており、納品前に必ず最上位ランクのコーダーがチェックしておりますので、AIに任せられない業務でも安心してお任せいただけます。AIの活用に不安を感じている方は、ぜひコーディングアーミーに一度ご相談ください。