2026.06.12

コーディング

Figmaでコーディングしやすいデザインデータを作る7つのコツ|外注前のチェックリスト付き

Figmaでコーディングしやすいデザインデータを作る7つのコツ|外注前のチェックリスト付き

Webサイト制作の現場では、デザインツールとしてFigmaを使うケースが増えています。一方で、デザインは美しく仕上がっているのに、コーディング段階で数値の解釈に迷い、確認や手戻りが発生することも少なくありません。

そこで今回は、コーディング代行を手がけるコーディングアーミーが、コーディングしやすいFigmaデザインデータを作る7つのコツをコーダー目線で解説します。外注前のチェックリストも紹介するので、デザイナーやWeb制作のディレクション担当の方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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Figmaデザインがコーディングしにくくなる主な原因

コーディングしにくいFigmaデータに共通するのは、コーダーが判断に迷う要素がデータの中に残っている点です。デザインとコーディングは担当者が分かれることが多く、デザイナーがコーダーの実装事情まで把握しているとは限りません。

具体的には、次のような状態がコーディングの妨げになりがちです。

  • 余白やサイズの数値がバラバラで、規則性が読み取れない
  • レイヤーやグループが整理されておらず、ページの構造を把握できない
  • レスポンシブ時の変化や動きなど、データに表れない仕様の情報が足りない

こうしたデータでは、コーダーは1つひとつ「これは意図された値なのか、誤差なのか」を推測しながら作業することになり、確認のやり取りや手戻りが増えていきます。なお、近年はAIツールにコーディングを任せる選択肢もありますが、整理されていないデータからは精度の高いコードを生成しにくく、データを整える重要性は変わりません。

関連記事:Figma×Cursorでコーディングはどこまで効率化できる?AIの実力と限界
関連記事:コーディングとWebデザインは分けるべき?デザイナー必見の効率化ガイド

Figmaでコーディングしやすいデザインデータを作る7つのコツ

コーディングしやすいデータ作りに、特別なスキルは必要ありません。Figmaの基本機能を適切に使い、数値とデータの構造を整えることがポイントです。押さえておきたいコツは次の7つです。

  1. 余白やサイズの数値に規則性を持たせる
  2. 文字の行間やサイズを実装しやすい形で設定する
  3. フォントとカラーはスタイルとして登録する
  4. 繰り返し使う要素はコンポーネントや変数で管理する
  5. オートレイアウトでレイアウトの意図を伝える
  6. レイヤーやグループを意味のある単位で整理する
  7. 画像は書き出しを前提に配置する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 余白やサイズの数値に規則性を持たせる

余白や要素のサイズは、8の倍数など一定の規則で統一しましょう。数値に規則性があるだけで、コーダーは「意図された値」だと判断でき、迷わず実装を進められます。

37pxや23pxといった中途半端な数値や、似た箇所で微妙に異なる余白が混在していると、コーダーはそれが意図なのか作業上の誤差なのかを判別できません。結果として、確認のやり取りが増えたり、推測による実装でズレが生じたりします。

規則的な数値で設計されたデータはCSS側でも余白を共通化しやすく、修正に強い実装が可能です。小数点以下の端数が残っていないかも、あわせて確認しておきたいポイントです。

2. 文字の行間やサイズを実装しやすい形で設定する

テキストの行間(line-height)は、pxでの固定指定を避け、パーセントでの指定を基本にしましょう。CSSの行間はフォントサイズに対する倍率で指定するのが一般的で、px固定のデータは文字サイズが変わった際に崩れる原因になります。

また、Figmaのテキストは行間を含めた高さでボックスが作られるため、行間の設定しだいで要素間の余白の見え方も変わります。テキスト周りはコーダーがもっとも判断に迷いやすい箇所のひとつであり、行間とフォントサイズのルールを揃えておく効果は大きいです。フォントサイズも余白と同様に、使う種類を絞って規則的に設定しましょう。

3. フォントとカラーはスタイルとして登録する

3. フォントとカラーはスタイルとして登録する

出典:Figma Learn「スタイルの管理と共有」

使用するフォントとカラーは、Figmaのスタイル機能に登録して一元管理しましょう。スタイルとして整理されたデータは、コーダーがCSSの変数設計にそのまま落とし込めるため、実装の品質とスピードが大きく変わります。

スタイルに登録せず直接指定を重ねていくと、よく似た色やサイズ違いの文字が無秩序に増え、コーダーは「同じ扱いでよいのか」を逐一確認することになります。また、微妙な色の違いを不透明度(透過)の調整で表現するのも、コードに変換しづらい要因のひとつです。色はカラーコードとして明確に定義し、判別できる名前を付けて整理しておきましょう。

4. 繰り返し使う要素はコンポーネントや変数で管理する

4. 繰り返し使う要素はコンポーネントや変数で管理する

出典:Figma Learn「デザインで再利用するためのコンポーネントの作成」

ボタンやカード、見出しなど繰り返し登場する要素は、コンポーネントとして管理しましょう。色や余白などの値をバリアブル(変数)機能で定義しておくと、さらに効果的です。

コンポーネント化されたデータを見れば、コーダーは「どれが共通パーツか」を一目で把握でき、CSSの共通化やパーツ単位の実装を計画的に進められます。ホバー時などの状態違いをバリアントで用意しておけば、デザインの意図がそのまま実装仕様として伝わります。同じ見た目のパーツが個別に作り込まれているデータとの差は歴然です。

5. オートレイアウトでレイアウトの意図を伝える

5. オートレイアウトでレイアウトの意図を伝える

出典:Figma Learn「デザインへのオートレイアウトの追加」

要素の並びや間隔には、オートレイアウトを活用しましょう。オートレイアウトの余白や整列の設定はCSSのフレックスボックスと対応関係にあり、レイアウトの意図が数値としてコーダーに伝わります。

コンテンツが増減したときにどう伸縮するのかも設定から読み取れるため、可変を前提とした実装がしやすくなります。一方で、すべての要素に使えばよいわけではありません。固定配置にしたい装飾などまで含めると、かえって意図が読みにくくなる場合もあります。「可変にしたい箇所に使う」という基準で、メリハリをつけて使い分けることが重要です。

6. レイヤーやグループを意味のある単位で整理する

レイヤーやグループは、ヘッダー・メインビジュアル・お知らせ一覧といった意味のある単位で整理しましょう。HTMLはセクションごとの入れ子構造で組まれるため、データの階層がHTMLの構造に近いほど、コーダーはページ全体の組み立てを正確にイメージできます。

「Frame 123」のような自動命名が並んだままのデータや、無関係な要素が同じグループに混在しているデータは、構造の把握に時間がかかります。なお、Figmaには複数レイヤーの名前を内容に応じてAIで一括変更できる「レイヤー名を変更(Rename layers)」機能があり、命名整理の手間は大きく減らせます。

また、箇条書きのリストを1つのテキストボックス内の改行で表現するのも避けたい作り方です。項目ごとにテキストを分けておくと、実装時の構造にそのまま対応させやすくなります。

7. 画像は書き出しを前提に配置する

写真やイラストなどの画像は、コーダーが書き出すことを前提に配置しましょう。書き出したい範囲に書き出し設定を付けておくと、どこまでが1枚の画像なのかが明確に伝わります。

とくに注意したいのが、マスクや切り抜きで加工された画像です。マスク処理が複雑なまま残っていると、書き出した画像に不要な余白が付いたり、意図した範囲で切り出せなかったりするトラブルが起きかねません。写真の上に装飾が重なるデザインでは、どの要素を1枚にまとめて書き出すのかを整理しておくと安心です。SVGやWebPなど、想定する書き出し形式がある場合は指定しておきましょう。

コーダーへの引き継ぎで意識したいこと

データそのものを整えても、静止画のデザインデータだけでは伝わらない情報があります。引き継ぎの段階で意識したいのは、次の3点です。

  • レスポンシブ時のデザイン変化を伝える
  • アニメーションやホバーの挙動を明記する
  • 補足資料や指示書で仕様を補う

順に解説します。

レスポンシブ時のデザイン変化を伝える

PC版とスマートフォン版の両方のデザインを用意し、画面幅でどう変化するのかを伝えましょう。要素の折り返しや並び替え、非表示にする箇所などは、片方のデザインだけでは判断できません。どちらか一方しか用意できない場合は、ブレイクポイントの想定や可変のルールをテキストで補足しておくと、コーダー側で適切に設計できます。

レスポンシブの仕様が曖昧なまま実装が進むと、確認段階で大きな手戻りになりやすいため、引き継ぎ時点で認識を揃えることが重要です。タブレット幅での見え方に希望がある場合も、忘れずに共有しておきましょう。レスポンシブデザインの基本は、以下の記事で解説しています。

関連記事:レスポンシブデザインとは?リキッド・ソリッドデザインの違いを解説

アニメーションやホバーの挙動を明記する

ホバー時の変化やスクロールに連動した動きなど、アニメーションの仕様は必ず明記しましょう。静止画のデザインデータから動きの意図を読み取ることはできず、指定がなければコーダーの裁量で実装されるか、動きのないまま納品されます。

イメージに近い参考サイトのURLを添えるか、「ふわっと表示」「下からスライドイン」など言葉で補足するだけでも、認識のズレは大きく減らせます。複雑な動きは実装の工数や難易度に直結するため、実現可能かどうかを早い段階でコーダーに相談しておくと安心です。

また、動きに限らず、すりガラスのようなぼかしエフェクトは描画の負荷が高く、多用するとページの動作が重くなる原因になります。実装の現実性に関わる表現は、デザイン段階で相談しておきましょう。

補足資料や指示書で仕様を補う

リンク先や文言の可変性など、デザインに表れない仕様は補足資料や指示書で補いましょう。たとえばFigmaには、CSSのfont-familyのような代替フォントの優先順(フォールバック)を指定する機能がありません。Webフォントが表示できない環境でどのフォントに置き換えるか、希望がある場合は指示書で伝えておくと確実です。口頭やチャットでの断片的な伝達は抜け漏れのもとになるため、仕様を1か所にまとめておくことが手戻りの防止につながります。

あわせて活用したいのが、FigmaのDev Mode(開発モード)です。アノテーション機能でデザイン上に直接注釈を残したり、実装準備が整ったフレームに「ready for dev」のステータスを付けたりと、Figmaの中で実装情報を渡せます。フル機能の利用には有料シートが必要ですが、閲覧者でも数値のインスペクトやコードスニペットのコピーは可能です。指示書の具体的な書き方は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:コーディング代行・外注の依頼時には指示書が必須!書き方も徹底解説

ここまでの内容を外注前のチェックリストとしてまとめます。

補足資料や指示書で仕様を補う

コーディングを依頼する前に、データと引き継ぎ情報を以下の観点で見直してみましょう。

【データの整備】

  • 余白やサイズの数値に規則性があるか
  • 行間がpx固定になっていないか
  • フォントとカラーがスタイルに登録されているか
  • 繰り返し使う要素がコンポーネントや変数で管理されているか
  • オートレイアウトでレイアウトの意図が伝わるか
  • レイヤーやグループが意味のある単位で整理されているか
  • 画像に書き出し設定が付いているか

【仕様の伝達】

  • レスポンシブ時のデザイン変化を伝えたか
  • アニメーションやホバーの挙動を明記したか
  • 補足資料や指示書で仕様を補ったか

すべてを満たした状態で引き継げば、コーダーとの認識ズレは大きく減らせます。一方で、ここまで整えたうえで、デザイン通りの再現度の高い実装まで自社で担保するには、相応の工数とコーディングの知見が必要です。

Figmaデザインからのコーディングならコーディングアーミーがおすすめ!

Figmaデザインからのコーディングならコーディングアーミーがおすすめ!

データを丁寧に整えても、最終的な仕上がりの品質は実装するコーダーの力量に左右されます。Figmaデザインからのコーディングを外注するなら、コーディング代行サービスのコーディングアーミーが選択肢になります。コーディングアーミーの強みは次の3点です。

  • Figmaからのコーディング実績が豊富なコーダーが在籍
  • 数値を確認しながら高い再現度で実装
  • 納品前にトップクラスのコーダーが最終チェック

それぞれ紹介します。

Figmaからのコーディング実績が豊富なコーダーが在籍

コーディングアーミーには200名を超えるコーダーが在籍し、案件の内容に合わせて最適な担当者をアサインしています。FigmaをはじめXDやPhotoshop、Illustratorなど、各種デザインカンプからのコーディング実績が豊富です。

Figmaの構造を読み解く経験を積んだコーダーであれば、データに多少整っていない箇所があっても、意図を適切にくみ取って実装できます。チェックリストのすべてを完璧に整えられなくても、安心して依頼できる体制です。

数値を確認しながら高い再現度で実装

コーディングアーミーでは、余白・文字組み・角丸・影といった細部まで、Figma上の数値を確認しながら実装しています。デザインの意図を正確に再現することにこだわり、レスポンシブ時や要素の増減時にも崩れにくい形でコードに落とし込みます。

「カンプとどこか違う」という仕上がりの違和感は、数値レベルの詰めの甘さから生まれるものです。デザイナーが整えたデータを、品質を損なわずそのままWebサイトに反映できる点が強みです。

納品前にトップクラスのコーダーが最終チェック

コーディングアーミーでは、担当コーダーのランクにかかわらず、納品前にトップクラスのコーダーによる最終チェックを実施しています。第三者の目で品質を確認する工程を挟むことで、担当者による品質のばらつきを解消し、安定した品質での納品が可能です。

表示崩れや実装漏れが納品後に発覚するリスクを抑えられるため、検収の負担も軽くなります。Figmaからのコーディング外注を検討している場合は、メリットや依頼先の選び方をまとめた以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

関連記事:Figmaからのコーディングを外注するメリットとは?依頼先の選び方も徹底解説

Figmaコーディングでよくある質問(FAQ)

最後に、Figmaデータのコーディングに関して、依頼前によくある質問をまとめました。

コーディングしやすいデータにすると費用は下がりますか?

下がる可能性はあります。

整理されたデータは仕様確認や修正のやり取りを減らせるため、作業工数の見積もりにも好影響です。ただし、費用はページ数や実装内容によって決まるため、データの状態だけで一律に変わるものではありません。正確な金額は見積もりで確認しましょう。

デザインデータがPC・スマホの片方しかなくても依頼できますか?

依頼できます。

多くのコーディング代行会社では、PC版のみのデザインからスマートフォン版のレイアウトを設計して実装することが可能です。その場合は、ブレイクポイントの想定や優先したい見せ方を事前に共有しておくと、仕上がりのイメージのズレを防げます。

Figma以外のツールでも考え方は同じですか?

基本的な考え方は共通です。

XDやPhotoshop、Illustratorで作られたデザインカンプでも、数値の規則性・スタイルの統一・構造の整理・仕様の伝達という原則は変わりません。ツールごとの機能差はあるものの、コーダーが迷わないデータを目指す点は同じです。

まとめ

コーディングしやすいFigmaデザインデータとは、コーダーが推測せずに実装を進められるデータです。余白やサイズの規則性、スタイルやコンポーネントによる管理、レイヤー構造の整理といった7つのコツを押さえ、レスポンシブや動きの仕様もあわせて引き継げば、確認のやり取りや手戻りは大きく減らせます。

整えたデータを高い再現度でWebサイトに仕上げるなら、コーディング代行のコーディングアーミーの活用も選択肢のひとつです。200名を超えるコーダーが在籍し、納品前の最終チェックまで含めた体制で、Figmaのデザインを高い再現度で実装します。

デザインの品質を損なわないコーディングのパートナーを探している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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