2026.05.15
コーディング
WordPress構築はAIに任せられる?自動化の限界とプロに頼むべきケース

近年、Webサイトのデザインやコーディングの現場で、AIを活用するケースが増えています。さらに最近は、CMSである「WordPress」の構築までAIで対応できるサービスも登場し、Webサイト制作を自動化したいと考える事業者も増えてきました。
一方で、AIによるWordPress構築には課題があることも事実です。どこまでAIに任せられ、どこからは人の手が必要なのか、判断に迷うWeb担当者や経営者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、AI活用に取り組むコーディング代行会社の視点から、AIによるWordPress構築の限界と、プロに依頼すべきケースを解説します。自社サイトの新規構築やリニューアルでAI活用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
WordPress構築に使えるAIツールの現状
まずは前提情報として、WordPress構築に使えるAIツールの現状を紹介します。
2025年4月にリリースされた「AI Website Builder」は、WordPress.comが提供するAIサイト構築ツールです。テキストプロンプトを入力するだけで、レイアウト・テキスト・画像までを含むサイトのひな型を自動生成できます。サーバーやドメインもWordPress.comのプラットフォーム上で完結するため、環境構築の手間をかけずにサイト公開まで進められる点が特徴です(実際の公開には有料プランの契約が必要)。
また、WordPressに機能を追加できるソフトウェアである「プラグイン」の中にも、AIを活用するものが増えてきました。たとえば、コンテンツ制作をサポートするプラグインや、SEO設定を補助するプラグインなど、AI連携プラグインの選択肢は年々広がっています。
このように、WordPressとAIの連携は、ここ数年で急速に進化してきた領域です。しかし、こうしたAIツールでWordPress構築のすべてを自動化できるかというと、現状はそうとも言い切れません。
「WordPressの構築」に必要な作業

AIによるWordPress構築の限界を理解するには、そもそもWordPress構築でどのような作業が発生するのかを把握しておく必要があります。WordPressサイトの公開にはドメイン取得とサーバー準備が前提となり、その上で以下のような複数の構築工程が連なります。
- WordPressのインストール
- セキュリティの初期設定(SSL・ログイン制限など)
- テーマ選定・導入
- デザインのカスタマイズ・コーディング
- ページ制作・コンテンツ実装
- プラグインの導入・設定
それぞれの工程について、紹介します。
WordPressのインストール
ドメインとサーバーの準備が整ったら、サーバー上にWordPress本体を設置します。多くのレンタルサーバーには、ワンクリックインストール機能が用意されており、ITに詳しい方であれば自力での導入も可能です。
ただし、ITに慣れていない方は、サーバーとドメインの紐付け設定や、インストール時のデータベース設定などでつまずくこともあります。
セキュリティの初期設定(SSL・ログイン制限など)
WordPressをインストールしたら、セキュリティ関連の初期設定をします。
まず対応すべきなのが、SSL設定です。サーバーによっては、SSLを簡単に導入できる仕組みが用意されていることもあります。しかし設定ミスや更新忘れによって、Webサイトが表示されなくなる事態も珍しくないため注意が必要です。
SSL(Secure Sockets Layer)
通信を暗号化する仕組み。有効化すると、第三者による情報盗聴・改ざんのリスクを防げる。関連記事:ホームページをhttpsにするには?常時SSL化を導入する手順・メリットを解説
また、管理画面への不正ログインを防ぐためのログイン制限・ディレクトリ制限や、スパムコメントの投稿を防ぐための設定も進めます。
テーマ選定・導入
つづいて、サイトのデザインやレイアウトの土台となる「テーマ」を選んでインストールします。
テーマの導入自体は、管理画面からインストールできるため、それほど難しくはありません。しかし、サイトの目的・ターゲット・必要な機能などを整理してからテーマを選ばないと、大幅な作り直しが発生するため注意が必要です。
デザインのカスタマイズ・コーディング
テーマはデザインの土台にはなりますが、導入しただけで思い通りのデザインに仕上がるわけではありません。
フォントや色の調整といった軽微な変更なら、管理画面上で対応できます。一方、テーマの構造を超えたレイアウト変更や、オリジナルの機能を実装するには、CSSやPHPの編集が必要です。
この工程が、WordPress構築の中で最も技術的なスキルを要する領域といえます。
ページ制作・コンテンツ実装
デザインの土台が整ったら、トップページ・会社概要・サービスページ・お問い合わせページなど、具体的なコンテンツを制作・実装していきます。
ただテキストや画像を配置するだけでなく、ユーザーがサイト内をスムーズに移動できるような導線を考えて設計することが大切です。
また、スマートフォンで表示崩れが生じていないかも、この段階で確認・調整します。
関連記事:レスポンシブ対応サイトのコーディングは代行会社がおすすめ!費用相場も解説
プラグインの導入・設定
最後に、お問い合わせフォーム・バックアップ・サイトの高速化など、目的に応じたプラグインを導入してWebサイトとして仕上げます。
なお、プラグインを増やしすぎるとサイトの表示速度が低下したり、プラグイン同士が干渉して不具合が発生したりすることがあります。そのため導入するプラグインは、必要最小限に絞るのがセオリーです。
WordPress構築はAIに任せられる?
ここまで紹介したように、「WordPressの構築」はさまざまな工程に細分化できます。そして、これらの工程の大部分は、AIによる自動化が実現しています。つまりAIを使えば、WordPressサイトを公開すること自体は可能です。
しかし、ただWebサイトを公開するのと、集客・問い合わせ獲得・採用などの成果につながるサイトを作れるかどうかは別の話です。AIによってWebサイトという箱を作ることはできますが、その箱が機能するかどうかは、人間の判断と設計にかかっているともいえます。
ここからは、AIで自動化できる構築作業と、限界のある構築作業について、さらに詳しく見ていきましょう。
AIで自動化できる構築作業
前述したWordPress.comの「AI Website Builder」を使えば、WordPressのインストールからデザインの雛形生成まで、構築の初期工程をほぼ自動化できます。サーバーやドメイン設定もプラットフォーム上で完結し、SSLも反映されるため、環境構築の手間もかかりません。
また、「AI Website Builder」を利用する場合は、あらかじめ用意されたテンプレートをベースにサイトを生成するため、テーマ選定に迷う必要もありません。デザインのカスタマイズに必要なコーディングも、ChatGPTやClaude、CursorなどのAIツールを活用すれば、専門知識がなくても、ある程度の対応が可能です。
このように「サイトを公開する」という目的に限れば、AIで対応できる範囲は確実に広がっています。
AIでは限界のある構築作業
ただサイトを公開するだけならAIで完結する一方で、状況によっては、AIで対応しきれないこともあります。
たとえばレンタルサーバーを自分で契約してWordPressを構築する場合、ドメインのDNS設定やサーバーとの紐付けも、自分で対応しなければなりません。AIに手順を確認しながら進めることは可能ですが、指示通りに設定したつもりでもミスが起こり、意図通りに動かないケースもあります。
また、AIを使えば「動くコード」を生成できますが、それが「安全なコード」とは限りません。さらにAIは、保守性・可読性・拡張性を考慮した設計判断も苦手です。そのためサイトの規模が大きくなるほど、AIだけでは対応しきれない領域が増えていきます。実際、中〜大規模のWebサイトを開発する場面では、設計・ディレクションはプロが担い、AIの活用は部分的なサポートに留まるケースが大半です。
関連記事:AIコーディングは失敗する?メリットと落とし穴・対策を徹底解説!
加えて、AIによって構築されるWordPressのデザインは、あくまでも簡易的なものです。出力されたデザインが、サイトの目的に沿ったUI・UX設計になっているかや、CVにつながる導線が設計されているかまでは担保されません。
SEO対策においても、メタ情報の生成といった補助は可能なものの、内部リンク構造の設計やページ速度の改善といった最適化までAIが対応するのは難しい領域です。
このように、実用的かつ成果につながるWordPressサイトを構築できるかという視点で考えると、AIにできることには限界があるといえます。

AIによるWordPress構築でよくある失敗
AIを活用すれば、WordPressサイトを公開すること自体は可能です。しかしAIに頼り切った結果、公開後に次のような問題が発覚するケースも少なくありません。
- デザインの崩れ・表示不具合が起きる
- セキュリティやSEOの初期設定が不十分なまま公開してしまう
- 生成コードの品質が低く保守・改修がしづらい
AI活用による失敗を防ぐためにも、なぜこのような問題が生じてしまうのか、詳しく見ていきましょう。
デザインの崩れ・表示不具合が起きる
「AI Website Builder」で出力されるのは、あくまでも簡易的なデザイン・設計のWordPressサイトです。コーポレートサイトや集客メディアとして使いたい場合、一定のカスタマイズをしなければなりません。
しかし生成AIを使ってカスタマイズを重ねていくと、テーマやプラグインとの干渉によって、レイアウト崩れや表示不具合が起きることがあります。AIは個々のコードが正しいかどうかは判断できますが、サイト全体の整合性を把握してコードを設計することは苦手であるためです。
不備をAIに伝えて修正を繰り返すと、その修正が別の箇所に影響を及ぼす「修正ループ」に陥ることもあるため注意しなければなりません。
セキュリティやSEOの初期設定が不十分なまま公開してしまう
AIが生成したコードには、セキュリティホールが含まれている可能性がある点も知っておくべきでしょう。とくに個人情報を扱うページや会員制サイト、ECサイトなどをAIだけで構築するのはハイリスクです。
また、AIだけに頼って構築されたWordPressサイトは、パーマリンク設定・メタ情報・サイトマップの送信といった、SEOに不可欠な初期設定が不十分なまま公開されているケースも散見されます。
「動くサイト」を作ることと、「安全かつ検索にも強いサイト」を作ることは、まったく別物である点は留意しておきましょう。
生成コードの品質が低く保守・改修がしづらい
AIとのやり取りを重ねて完成したサイトは、コードの構造が断片的になりやすく、保守性の確保が容易ではありません。とくに機能追加や修正が必要になった際は、サイト全体のコード設計を紐解くのに時間がかかり、改修コストが想定以上に膨らむケースもあるため注意が必要です。
Webサイトの「公開」は、ゴールではなく、運用のスタートにすぎません。AIでWordPressサイトを構築する際は、公開することだけを目指すのではなく、公開後の運用・保守まで見据えた品質になっているかも考慮しましょう。
AI活用が向いているケース・向いていないケース
ここまでの内容をふまえると、AIによるWordPress構築は、サイトの目的・規模・要件によって妥当性が大きく変わる領域です。判断を誤ると公開後の運用や成果に影響が及ぶため、同じWordPressサイトでも、AIだけで十分なケースと、プロに依頼したほうがよいケースが明確に分かれます。

なぜこのような分類になるのか、それぞれ詳しく解説します。
AIで十分対応できるケース
サイトの構築・公開がゴールで、SEO・CV獲得・保守などの要件ハードルが低い場合、AIのみを活用して構築したWordPressサイトでも十分でしょう。
たとえば個人ブログなら、軽微な不具合があっても致命的な問題には発展しにくいため、手軽にサイトを公開できるAI構築の利点を活かせます。
社内で見た目のイメージを確認するために制作するテストサイトのように、品質よりもスピード・手軽さが優先されるケースも、AI活用が向いている領域です。
また、WordPressテーマをカスタマイズせずに使うような小規模サイトも、AIの活用のみで公開できるでしょう。テーマの機能だけで要件を満たせるなら、AIによる構築でも、品質上の問題が生じづらいためです。
プロに依頼すべきケース
一方、コーポレートサイトや集客・リード獲得を目的とするサイトを制作する際は、プロへの依頼が現実的な選択肢となります。こうしたサイトでは、SEO設計・CV導線・セキュリティ・保守性など、AIだけでは担保しきれない要件が求められるためです。
とくにECサイトや会員制サイトなど、決済情報や個人情報を扱うサイトでは、セキュリティの不備が許されません。セキュリティホールが存在しないよう、プロのエンジニア・コーダーに設計を任せることをおすすめします。
まとめ
AIは着実に進化を遂げており、WordPress.comの「AI Website Builder」のようなツールを使えば、WordPressサイトの構築をほぼ自動化できるようになりました。
しかし、単に「箱としてのWebサイト」を立ち上げることと、集客・問い合わせ獲得・採用などの「成果につながるWebサイト」を構築することは、求められる要件がまったく異なります。成果を出すサイトには、SEO・CV導線・セキュリティ・保守性を考慮した設計が不可欠で、これらの領域は現状のAIだけでは対応しきれません。
簡易サイトを手軽に公開したい場合はAIのみに頼っても問題ないかもしれませんが、コーポレートサイト・ECサイト・会員制サイトなど、一定規模以上のWebサイトを制作する場合は、プロに相談することをおすすめします。
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出典:コーディングアーミー
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